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Nothing is impossible

株式会社モスフードサービス
代表取締役社長中村 栄輔

2019年度からスタートした新しい中期経営計画では、「Nothing is impossible」をスローガンに、グループ事業基盤の再構築に向けて大胆な施策を実行しています。
まずは、モスバーガー事業(国内)の収益性改善を最優先課題に位置づけて、マーケティング戦略の革新やお客さまの利用動機に合わせた店づくりなどに取り組んでいきます。これまでモスバーガーは、老若男女幅広いお客さまを想定したオールターゲットの商品開発や店づくりを展開してきました。しかし、これからはお客さまの属性や地域特性、店舗立地などの要素をマトリックスで整理・分析し、それぞれの店舗に最適のメニュー構成や店づくりを進めていきます。従来は「おいしくて、品質の良いメニューをつくれば、お客さまはわかってくれる」という発想でしたが、これからは、おいしさや品質へのこだわりに加えて、マーケットインの発想から「お客さまが本当に求めるメニューや店づくり」に力を注いでいきます。さらに2020年度以降は、地域特性や立地などに合わせた既存店の改装や新規出店などによってモスバーガー店舗の差別化を図り、「新生」モスバーガーとして前年比105%の成長を目指します。

一方、モスバーガー事業(海外)は、台湾、シンガポール、香港、タイでの出店を加速させると同時に、インドネシア、オーストラリア、中国、韓国でもさまざまなトライアルと検証・改善を繰り返しながら、グローバルなフランチャイズモデルの確立を図ります。
また、その他飲食事業は「マザーリーフ」「ミアクッチーナ」など各業態店舗の営業黒字化を図り、モスバーガーに続く第2・第3のFCパッケージとして広域展開していく方針です。
この計画策定にあたって、20代、30代の若手社員に「20年~30年後、モスグループをどんな会社にしたいか」をヒアリングしました。そこから出てきた「夢」「挑戦」「応援」というキーワードを新しい中期経営計画でも活かしています。今後、全社員が主役となって改革に挑戦し、その挑戦を皆が応援していく風土をつくり上げ、これからの未来を切り拓いていきたいと考えています。